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小説

【本】「アリアドネの弾丸」海堂尊

アリアドネの弾丸

先日ご紹介した「外科医 須磨久善」の作者、海堂尊さんの最新刊です。

ここ一ヶ月くらい、海堂尊さんの著作にはまり、読みまくっています。

海堂尊さんのamazon著者ページ

本になっているものはあと2冊で制覇です。それと雑誌に載った短編などは未読。

まだ読んでいないのは、「ブレイズメス1990 」と「マドンナ・ヴェルデ 」です。

ほかの著作については、また書きますが、とりあえず最新刊。こないだ出たばっか。

「チームバチスタの栄光」から続く、田口・白鳥シリーズです。

私はこのシリーズ、巷で評判悪いのも含めてすべて好きなんですが、今回も面白かったですよー。

3時間半、一気読み!(小説はフォトリーしません。特にミステリーはうっかり犯人しっちゃったら嫌だし。)

はい、この先ちょっとだけネタバレです。注意!

途中まではいつものおきまり会議パターンで、それから一気にミステリーに突入していきます。

なんと、あの○○先生が、殺人犯の容疑者になってしまいます。。。しかも殺人直後の現場は多数の目撃者あり。○○先生はピストルを手に持ち。。。

そんな絶望的な状況の中、どうやって田口、白鳥は切り抜けるのか。

そして、真犯人はなぜ殺人を犯したのか・・・。

今回、白鳥が大活躍。
田口先生に”もうこいつには逆らわないことにした”と言わしめるほどです。
白鳥ファン必見です!
謎解き場面の爽快感は、久々かも?

でも、私から見ると、この犯人の犯行動機は、すごく嫌!ですね。

こんなことは小説の中だけであってほしい。

ていうか、その”狙い”って、”殺人”するほどのことかぁ?て気もします。

あと、なんであの人(例の女)とあの人(いかるが)がつるんでるのよ?

って読んだ人じゃないとわからないですね。

(あ、でもこれは「螺鈿迷宮 」や「極北クレイマー 」を読んでないと、さらにわからないかもです。そしてこの部分はまだこの本では謎のままです。)

海堂尊さんの著作は、ほぼすべての小説で、登場人物が複雑に絡み合ったり、脇役で登場したりしているので、次々と読みたくなってしまうんですよねー。

でもこのアリアドネの弾丸で、螺鈿迷宮と田口・白鳥シリーズが合体したようですね。

「ジェネラルルージュの伝説」の単行本のほうに、登場人物の相関図が載っていますが、すごいですよ。(文庫版には残念ながら載ってない。)

この田口・白鳥シリーズは、まだまだ続きがある。

早く次が読みたい!と思わせる終わり方でした。

ガラスの城は壊れるはずだから。

【本】「ミーナの行進」小川洋子

ミーナの行進

小川洋子さんの本を読むのはこれが初めてです。

有名な博士の愛した数式 とか、一応持ってるんですけど、積読状態。

というのはさておき、こういう小説好きです。

内容は、大金持ちの親戚のお屋敷に預けられた庶民である主人公の少女・朋子と、その家に住む親戚の体の弱い女の子・ミーナの友情?物語です。

話の雰囲気が上品で、でも少女特有の少し黒い部分なんかもあり、切ない感じもあります。

あとは、小さいモノの使い方がうまいなーと思いました。マッチ箱、壊れたガラクタ、特徴のある飲み物、、、

でも一番の特徴は、なんと言ってもカバ!(正確にはコビトカバ)

このお屋敷カバを飼っているんですね。そのカバの使い方も独特!

最後の後味もよく、なかなか面白かったです。

こういう雰囲気は、なんとなく西の魔女が死んだ や、食堂かたつむり にもあったかなーと思いました。

ほのぼのしました。

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【本】「犬はいつも足元にいて」大森兄弟

犬はいつも足元にいて

芥川賞候補にもなった作品で、書いているのは名前のとおり、兄弟です。

私、実は芥川賞の作品で、面白いと思ったもの、ひとつもありません。(これは候補だけど)

性に合わないのかな。

で、この小説は。。。

少年と、犬が出てきます。

大森兄弟、という名前につられて、兄弟の話かと勘違い。少年は一人っ子です。

以下、少々ネタバレになりますが

ほのぼの系かと思いきや、なんというか。。。暗い話です。後味も良くないし、オチもない。途中までは面白くて、どういうふうに終わるのかと思いきや。

あー、やっぱ芥川賞(候補だけど)は、だめか。。。

小説で、”最後はご想像におまかせします”、というやつが好きじゃないです。

自分で話を収められなかったから、読者に押し付けてる気がしちゃいます。。。

ネガティブ評ですみません。

でもこの小説がいいという人がいるから本になるんだし、賞の候補にもなるんですよねぇ。

・・・やっぱり私は大衆娯楽向きです。

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【本】「のぼうの城」和田竜

のぼうの城

ちょっと前のベストセラーですね。

戦国時代の歴史小説です。埼玉のお城のお話です。

埼玉のお城ってあんまりイメージなかったのでそれは中々新鮮。

内容ですが、、、うーん。。。私は、歴史小説が苦手でー。

途中まですごく読みづらいんですよね。敵と戦が始まるまでの半分くらいまでは中々読み進まなくて苦労しました。

でも途中で中断すると、人の名前がわからなくなるので、一生懸命読みました(笑)。

主役の「のぼう様」のキャラクターがうけて、ベストセラーになったのかなぁと思うのですが、私は全然共感できなかった。。。最後まで切れ者なのか本当のでくのぼうなのかわからず、どっちなのー!という感じで、もやもやします。

石田光成の水攻めの話とか、上杉謙信が埼玉まで来ていた話とか、知らなかった史実がわかったのは勉強になりました。

でも、ところどころで、これはあの歴史書に書かれていた、とか、この先は書かれていない、だとかいう記述で、なんだか急に現実に引き戻されてしまい、いまいち話に入り込めませんでした。

小説なんだからさ。。。

私には星ふたつって感じでしたー。

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「八日目の蝉」角田光代

八日目の蝉

最近、小説を読むことが多いんですが、本日も小説です。(ビジネス書はすこーし食傷気味。。。似たようなのが多くて。)

角田光代さんの作品を読むのも初めてです。

前回の恩田陸さんのチョコレートコスモス もそうなんですが、実はTBS王様のブランチのbookコーナーで爆笑問題の太田光さんがすごくお勧めしていた本なのです。

人が勧めていなければ、まず手に取らない内容ですねー。

どんな内容かというと、一言で言うと、(以後ネタバレ注意)

不倫相手の赤ちゃんを誘拐した女性がつかまるまでの三年半の逃走劇と、誘拐された子供が大人になったときの話です。

こういうドロドロ系の話は苦手なんですよね。と思ったら、すごく面白くてやっぱり一気に読んでしまいましたー。

主人公は誘拐した女性なんですが、その誘拐するときや子供を育てているときの心情につい共感してしまいますね。うまい。

(読者が共感できないと売れませんよね)

でもやはり私は犯罪は嫌いなので、早く捕まってくれーとドキドキしながら読んでました。

捕まったときはその理由もちょっと陳腐で、ちょっと物足りない感じがしたのですが、誘拐された子供がそれからどういう日々をすごし、大人になり、自分の過去を清算していくのかという後半の部分はとても読み応えがありました。

でもなんというか、まあ登場人物がことごとく女性ばっかりなんでこれは女性が読むものだと思いました。

男性にはたぶん、理解できないよなあー。

でも、太田さんが一押しなので、そうでもないのかな。。。

(角田さん本人に向かって、”あんたこれ以上のもの書けないよ!”と言ったそうですよ。笑)

(蛇足)今、amazonで検索するとチョコレートコスモスとこの本それぞれ”よく一緒に購入されている商品”で出てきます。

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「チョコレート・コスモス」恩田陸

チョコレートコスモス

恩田陸さんの小説です。

すっごくおもしろかったー。

昨日の寝る前に読み始めたら、とまらなくて一気にそのまま最後まで読んでしまいました。

内容ですが、

ガラスの仮面のオマージュ作品と一部でいわれているように、2人の天才舞台女優の話です。

一人の女優は、役者一家の出身で優等生タイプ。子役時代から天才といわれています。

もう一人は、役者経験はないものの、天性の演技で周りを魅了します。

(どちらがマヤでどちらが亜弓さんかは、、、すぐわかりますね(笑))

その2人が、いろんな過程を経ながらある舞台のオーディションで出会うまでを描いています。(・・・つづく?)

ガラスの仮面よりは、現実的で生々しい感じ。

とにかく舞台描写がすばらしくて、情景が浮かんでくるようです。舞台ってこんなに奥深いのね、みたいな。

オーディションの仕掛けとかも、すごくドキドキして楽しい~。そうきたか!みたいな。

私はあまり舞台とか見たことないんですけど。。。ミュージカルは2~3回あるけど、舞台が遠くてはまれないんですよねー。どうも冷めちゃって。

でも、今度本格的な舞台を見に行きたくなりました。

久々に心ゆさぶられる感じでした。

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「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

またまた小説です。

二連続京都。二連続京大。

前回の万城目さんも森見さんも京大ご出身だそうで。

森見さんを読むのも初です。

京都の大学生が主人公のちょっと不思議な物語です。

文体がレトロチックで小説の世界観と合っているのですが、クセがあるので苦手な人は苦手かも?

主人公は、いわゆる天然キャラでお酒は底なしの女子大生と、彼女に恋してひたすら外堀を埋めることばかりをやっている”先輩”です。

二人とも名前がついてないんですね。

この2人を中心に、京都の町に出没する”変な人たち”をからめながら、いろんなドタバタが繰り広げられる、というお話です。

妖怪とかは出てこないのですが、かなりそれに近いものが出てきてほんとに摩訶不思議という言葉がしっくりきます。

最初の第1章を読んだら、これはちょっと苦手かも。。。と思いましたが、読み進めていくとくだらなくて笑える部分も結構あり、楽しく読めました。

最後はすっきり。後味も良かったです。

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「鴨川ホルモー」万城目学

鴨川ホルモー (角川文庫)

久々に小説です。

最近小説を読むことはすごく少なくなっていますが、万城目学さんの名前は最近良く見かけていたので、名前だけは知ってました。読むのは初です。

名前の読み方知らなかったんですけどね。

まんじょうめさん、だとずっと思っていましたが、まきめさんだそうです。

内容は、京都を舞台にしたちょっと不思議な話です。映画化もされましたね。(まだ観てません。)

京都といえば、陰陽師。(?)

陰陽師の世界と、大学の”ホルモー競技”サークルのミスマッチ感がなかなか面白かったです。一気に読めました。主人公の情けない性格と、成長していく姿が中々良いですね。

ホルモーってなんなんだ?

と、思った方は読んでみてください。。。ホルモンとは似ても似つかぬものです。説明もしづらいっ。

”あれ”を映画化したのかー、と思うと、DVD観なくては!と思った次第です。(10月7日発売だそうで。グッドタイミング。)

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「海を抱いたビー玉」森沢明夫

久々に、非実用書です。

これはものすごーく優しい物語です。

泣いたり、笑ったり、考えさせられたり、、、。感動しました。

1台の古いボンネットバスが主人公(?)で、その人生(?)をめぐるお話なのですが、出てくる人(やバス)みんながすごくあったかくて、優しくて、じーんときちゃいます。

昭和40年代の瀬戸内海から、広島、新潟へと旅するボンネットバス。(「となりのトトロ」に出てくるネコバスのモデルのものです。)
その途中では長年ゴミの物置として使われていたりしてぼろぼろになったり。。。
それを職人の手でよみがえらせ、また21世紀の現在、走り出す。

いい話だったぁー、とじんわりいい気分を味わいながら、あとがきを読んでびっくり!

なんと、、、

半分本当のお話だったんです~~~。
(そういえば、著者はノンフィクションライターでした。)

ボンネットバスは確かに存在していて、現在は新潟県湯沢町にあるそうで。

「湯沢 ボンネットバス」で検索してみたら、色々出てきました。エンジン音つきのページもあったりして。

この小説に出てくる人も実在の人物が沢山いて、バスにもこの方々にも会いたくなっちゃいます。特に、バスをよみがえらせた福山自動車時計博物館の能宗館長さんと、職人さんの榎さん。素晴らしいです~。拍手!パチパチ!

また、2004年にあった中越地震の被災のことも出てくるのですが、この描写が本当にリアルです。

報道ではわからなかった、被災者の方々の恐怖、苦労、苦悩が伝わってきます。

きっと、膨大な量の取材が背景にあったんだろうなぁと感じました。

この小説は、古いものを大事にする日本の良心だなぁーとしみじみ思いました。

沢山の人に読んでいただきたい本です。

おススメです。

ちなみに、ビー玉も実在するそうですよ。

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「食堂かたつむり」小川糸

フォトリーディングで初小説。

小説の場合は活性化はせずに、フォトリ後に高速リーディングします。

”フォトリーディングで小説を読むとまるで映画を見ているようだ”

という話を講座で聞いていたので、いつか文字で五感を実感できるようになるといいなーと思いつつ読みました。

今回は、もともとの文章がすごく想像力をかきたてられるものだったので、おなかいっぱいの状態で読んだのですが、食事がしたくなりました

ストーリーは恋人を突然失い、ショックで声も失った主人公(女性)が捨てた故郷に戻って1日1組の食堂をひらく、というお話です。

この料理がとてもおいしそうです。。。
食材に対する姿勢もなんというか、良いです。無駄にしない感じ。

ほかにも主人公の祖母や母との関係、ペットの豚とのシーン、田舎の描写、なども感性に訴えるというか。

とても良かったです。

まだ五感を感じられるというほどではないですが、イメージ力が刺激された感じです。

(本書の高速リーディング&ブログにかかった時間は75分chickです。もうちょっと速く読めるようになりたいなぁ)

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